

「TXTはBTSの弟グループです」──
そう言われていたのは、もう昔の話。
今の彼らは、明確に“別の道”を歩んでいる。
なのに、いまTXTを語るとき、「じゃあどんなグループ?」と聞かれると、
まだ説明がむずかしいのが現実だ。
コンセプトは進化している。でも「定着している」とは言いがたい
TXTは音楽もパフォーマンスも年々レベルを上げてきた。
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幻想的な世界観(Blue Hourなど)
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ロック寄りの楽曲(0X1=LOVESONGなど)
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エモーショナルな歌詞と構成
最近では、2025年7月21日に4thフルアルバム『The Star Chapter: Together』のリリースも決定。
さらに大人びた世界観への進化が予想されている。
でも、こういう声も少なくない。
「曲は全部いい。でもTXTっぽさがわからない」
「ジャンルが多すぎて、色がブレて見える」
BTSとの線引きには成功した。
でも、“TXTだけにしか出せない個性”が、まだ浮かびきっていないのだ。
メンバー人気は安定。でも“誰が顔か”は曖昧なまま
ヨンジュン、スビン、ボムギュ、テヒョン、ヒュニンカイ──
全員がビジュアルも実力も兼ね備えている。
ソロでの映像・雑誌起用も多く、バランスはいい。
でも裏を返せば、「誰か一人が突き抜けるような象徴性」がまだない。
グループとしての“推しどころ”が分かりにくいというジレンマを抱えている。
ライト層から見れば、
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ENHYPENの方がビジュアルに目が行く
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SEVENTEENの方がバラエティに強い
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NewJeansの方がトレンド感がある
…と比較され、どこか“中間グループ”的に見られてしまう立場になっている。
海外評価は高い。でも韓国内では“影が薄い”という構造
TXTのSpotify成績やYouTubeの再生数を見る限り、グローバル人気は本物。
でも韓国内での音楽番組やチャートの反応を見ると、思ったほどの“爆発力”は感じにくい。
これは、韓国の若年層が求めている“共感”や“トレンド”に対して、
TXTの楽曲がやや抽象的すぎる・情緒が重すぎるという指摘がある。
海外ファンダムと韓国ファン層のギャップが、2025年のTXTの立ち位置に影を落としている。
TXTは「自分たちの物語」を語れるタイミングにきている
BTSの弟と言われた時代は終わった。
今、TXTが向き合うべきは「じゃあ、あなたたち自身は何者?」という問いだ。
曲はいい。メンバーも強い。世界観もある。
──でも、それがファンの心にどう残るのかが試されている。
次のアルバムで、TXTがようやく「TXTっぽさ」と呼ばれるものを作れるかどうか。
その鍵は、“等身大の感情”をどれだけさらけ出せるかにかかっている。







